麻雀パラドックス7局

麻雀の方程式

配牌+ツモ牌-捨て牌=現在の牌姿

当たり前の方程式である。

人の河は良く見るが自分の河が見られてるという意識をどれくらい感じているだろうか。

麻雀は牌効率と同じくらい捨て牌の切り順は大切である。

例えば完全一向聴を取らずに安牌を抱える場合があるがこれはなぜか?

いろいろなケースが考えられるがもっともポピュラーな理由はディフェンス面であろう。

ここにも切り順の違いがある。

一人麻雀なら安牌を抱える必要はないが、敵が3人いるということが切り順の違いを生んでいる。

ここで切り順の違いと書いているのはあくまでも牌効率に対してということで

決して安牌を抱える事が違うと言ってる訳ではない。

純粋に和了だけを考えるならばということだ。

 

切り順の話の本題だが、例えば国士無双を狙う人が1打目にドラや赤を打つ人がいる。

これは、ダブ東を1打目に切る理由と一緒なのであろうか?

1打目は鳴かれづらい。

でも、よく考えて欲しい。

配牌+ツモ牌-捨て牌=現在の牌姿

捨て牌というのはその人の牌姿を露わにしてしまう。

1打目にドラや赤を切ってしまうとかなり手役が絞られてしまう。

実はこれは他家を警戒させたり、鳴かれないということよりも、他家を有利にしてしまうことの方が多い。

国士無双を狙って上がれる確率よりも、次に何をツモってくるか分からない以上

赤やドラが重なり結果的に七対子なんてことの方がよっぽど現実的である。

確率の低い役満のために、赤やドラの重なりを消してしまうことの方がナンセンスな気がしてしまう。

 

これはホンイツやチンイツの時もそうだ。

ホンイツ一直線だとしても違う色の赤やドラは簡単には切らない方が良い。

これは上家に対しての逆ケアだ。

もしも鳴いても良いホンイツなら少しでも上家に鳴かせてもらえるような河をつくることも大切である。

逆もまた使える。

上家がトップ目で自分の手が進まないようなら、少々リスクはあるが赤やドラを切り出して

警戒させるなんてことも考えたい。

要するに河とは無言の情報なのである。

間違った情報を流すこともテクニックの1つだ。

三味線行為とは違うのでご安心をww

 

これはあくまでもリスクを伴うということを忘れないで欲しい。

多様すれば逆に信用されなくなり、河を見てもらえないなんて事も出てくるので

勝負時に使うテクニックとしてオススメします。

 

もう1度伝えますが、

河は相手への情報源です。

その相手の中に自分もいることを忘れずに・・・

 

麻雀パラドックス8局へ続く

 

麻雀パラドックス8局

以前私が連対率53%と書いたが、今はどうなったか・・・

現在から過去5年間の成績である。

東南戦 テンパイ連チャン 赤3枚(鳴き祝儀) 1発、裏ドラありのルールである。

半荘数 11746半荘

トップ3600回(30.649%) 2着3117回(26.537%) 3着2682回(22.833%) 4着2347回(19.981%)

連対率57、186%

これが現在の私の成績である。

この数字を見て、なんだそんなものかと思う人、結構良いねと思う人、いろいろだと思うが、

この%は1万半荘を超えてるので、今後1000回や2000回打ってもこの%の前後は少ないと思います。

よって今の私の実力では連対率60%超えるのは無理だと思う。

唯一、人に誇れるとしたらトップからラスまでの%が右肩下がりになっていて

トップ率30%以上、ラス率20%以下というバランスだ。

 

私は自慢話をしている訳でも、60%いかないことにネガティブになっている訳でもない。

この数字は麻雀パラドックスを読んでくれている人達への私の経歴紹介だ。

どんな人が書いてるのか?

ここを伝えなければ説得力が生まれない。

良くも悪くもだ。

 

麻雀にはいろいろなスタイルや好みがある。

ラスを取ってもよいからとにかくトップを取りたい!

トップを取るよりもラスだけは取りたくない!

様々だ。

そんな4人で一緒に打つ事が麻雀の醍醐味であり、難しさである。

だからこそパラドックス現象が起きるのだと思う。

 

デジタルやオカルト、流れ、いろいろな言葉が行き交う中で

私の出した麻雀スタイルは 『状況デジタル』だ。

その状況における一番最良の選択をチョイスする。

そんなの当たり前だろと思う人の中で、いったいどれくらいの人が自分の状況を客観的に理解できてるだろうか。

 

先程も書いたが麻雀にはいろいろなスタイルや好みがある。

私の話を聞いて、自分は出来てる!そんなの興味ない!って人がいても全く不思議ではない。

 

ただ、麻雀を少しでも強くなりたい方、今までの自分の成績を考えて欲しい。

それが満足ならばそれに越したことはない。

もし、少しでも自分の成績を向上させたいと思う方が、

麻雀パラドックスを1つの引き出しとして吸収してくれたなら幸いです。

麻雀パラドックス9局へ続く

 

麻雀パラドックス9局

麻雀の思考力とは何か??

麻雀はたくさんの思考力を必要とします。

何をツモってくるか分からない、いつリーチがくるか分からない

ダマテンは?鳴く?鳴かない?

いろいろです。

しかしこれだけは覚えておいて欲しい。

自分が考えてる正しいと思うことは
多くの人が行ってるということです。
だからと言って逆のことをしろってことではありません。
小さな違いを積み重ねてみようということです。
例えばフリー雀荘でこんな場況があったとします。
南3局、私親番 35000点
2着目 30000点 南家
3着目 21000点 西家
4着目 14000点 北家
流局で聴牌してても牌を伏せた方がトップを取れる確率は高いと思っています。
もちろん3着目や4着目がオーラスの親番のケースなら親番は続行しますが
なぜノーテンで親番を流すのか??あと最低2局あるのと1局では
3着目4着目のトップを取れる確率が上がってしまうからです。
3着目4着目にチャンスの1局を与えてしまうからです。
それでも聴牌と牌を開ける人がほとんどではないでしょうか?
小さな違いとはこういうことです。
親番やりたい!
なぜ、ノーテン罰符を払ってまで親番を放棄しなきゃいけないの?って方がほとんどだと思います。
それが、
自分が考えてる正しいと思うことは
多くの人が行ってるということです。もし、自分が3着目4着目であった場合どうでしょうか?
あと2局あることの方が助かりますよね?ようするに他家が助かったと思う行為は避けた方が良いという
考え方です。
親番というのは確かに破壊力や威圧力があると思いますが
場況によってはそれが打ち消されてしまいます。
例えばオーラスに親からリーチが入ったとします。
自分は現在3着目、もしくは4着目として
和了れば2着以上であればさすがに私でも最後まで押します。
親に放銃してしまう打点のリスクよりも和了りのリターンが勝ってしまう状況です。
『親が有利なのはその打点力や威圧力に強みがあると相手が思ってくれる場況だけです』
さっきの場況に戻ります。
もし親番を続行したとしましょう。
私以外の3人どこから先制リーチがきてもきっとこう思うでしょう。
ここは放銃出来ない。
『前に出にくい親番』なのです。
もしここで放銃になれば最悪3着目やラスになる可能性も・・・
これはラス前トップ目の微差の点棒状況がそうさせているのです。
約75%で後手を踏み、勝負しづらい場況をもう1局やった方が良いか、否か・・・
どうでしょうか。
『親が有利なのはその打点力や威圧力に強みがあると相手が思ってくれる場況だけです』
自分が親は有利だと思うんでは無く、相手が親をどう思ってるかの方が大切なのです。
ここまで書いても多分、麻雀は確率じゃない!親は有利だ!親番大好き!
わかります。
もう1度書きますが
自分が考えてる正しいと思うことは
多くの人が行ってるということです。
麻雀の思考力とは、自分がどう考えるかは勿論だが
相手がどう考えるかを考えることにヒントがあるような気がしてならない。
小さな違いを積み重ねることが
もしかしたら自分の、あなたの次なるステップなのかもしれません。
麻雀パラドックス10局へ続く

 

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