前回初勝利を掴み取ったアパッチは2試合目も10対1のコールド勝ち!!

春の大会は1ブロック4チームで 4ブロック

各ブロックの勝ち点上位1チームがベスト4という仕組みである。

2勝したアパッチはブロック最終戦を迎えた。

対戦相手も2勝しており勝ったチームがベスト4という はっきりした試合となりました。

 

相手は自衛隊のチームで今年から参加し、全員若く身体も大きい。

人数も20人以上いる。

うちのチームといえば 10人で30歳の僕が最年少

最初整列した時に、どう考えても勝てないじゃ~ん

そんな雰囲気がチームを覆う。

 

ベンチに戻り 鬼コーチのY原さんが 『みなさん 勝てないと思ってるでしょう』

『顔に書いてあるし 相手チームが一番喜ぶ顔してますよ』

『こんな顔したチームが優勝するなんてありえない』

『気合入れろ!』

『勝つのはどっちだ』  監督のM本さんが『アパッチ』

『勝つのはどっちだ』  みんなが『アパッチ!!』

『優勝すのは』     『アパッチ!!』

『いくぞ~!!』    『オ~!!』

 

Y原さんが1番チーム力の差を感じていたんだろう。

彼はピッチャーでメッタ打ちされるかもしれない。

そんな恐怖をかき消すために このあと何年も試合前の掛け声となるこのフレーズを

彼は大声でみんなに求めたのだと思う。

 

作戦はいつも通り ファーストストライクは捨てるという作戦だが

相手ピッチャーはサウスポーなので盗塁が困難である。

 

僕らはジャンケンで勝ち後攻。

後攻はやはり有利である。

 

初回、今までのチームとはケタ違いな実力を知る。

エラーこそ1つしかないが5点取られた。

 

1回裏アパッチの攻撃

ファーストストライクを捨てたが三者凡退。

 

今までの2チームとはレベルが違う。

っていうか、このチームなんでCリーグにいるの??

 

監督のM本さんがボソっと『今年新しく1チーム入ったって このチームだ!』

 

なるほど。

勝てずにCリーグにいる訳ではないと言う事だ。

 

次の回3点取られ 裏の攻撃も三者凡退。

次の回5点取れれ いよいよ3回コールド負けの予感。

 

バッターは7番~下位打線である。

Y原さんは何も指示を出さない。

 

三振

三振

三振

 

ゲームセット。

ノーヒットノーラン、完全試合のおまけ付きだ。

 

整列してる時に感じたことは、両チームともユニホームが汚れていないという事だけである。

みんなが感じている事は

多分

我がチームの実力の限界。

 

スタートしたばかりだが、個人の身体能力の差やチームの総合力の差。

悔しさという感じではなく、場違いな感じ。

優勝を言葉にしていた恥ずかしさと、苛立たしさに一刻も早くグランドを去りたい

そんな気持ちであったに違いない。

 

僕はそうであった。

 

マンションの広場にみんな集まり、飲み会の集合時間やら

今日の試合の反省をしていた。

 

私達の前では マンションの住人であろう 坊主頭の小学生がバットを重たそうに振っていた。

イヤ 完全にバットに振られていた。

 

Y原さんが 『おい 少年 君が大きくなったらアパッチのエースになれ!!』

少年はテレ笑いをしながら バットを振っていた。 イヤ 振られていた。

 

この日の飲み会では 仕事の話やら キャバクラでの話で盛り上がり

優勝という言葉は1度も出てこなかった。

次回5球目に続く。

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